なる楽生活

なるべく楽に、なるべく楽しく。日々の暮らしの雑記。

雛祭り2021

わたしの実家には7段の立派な雛飾りがあり、わたしが大学に入学するまでは母と二人でそれを組み立てて飾っていた。3月3日の夕食は毎年決まってちらし寿司、茶碗蒸し、お吸い物、フルーツとロールケーキだった。

 

わたしが家を出てからもこの習慣はずっと続いていて、2月には「お雛様を飾りました。娘ちゃんと従妹ちゃん(両親にとっての孫)のお名前札も出しました」と写真付きのLINEが届く。わたしは「毎年ありがとう」と返信する。

 

3月3日には「今年も代り映えしないメニューを作りました。お父さんと食べます」と母から、もしくは「今年も母さんがちらし寿司を作ってくれた。今から二人で食います」と父から、やはり写真付きのLINEが届く。わたしは「美味しそうだね。お母さんが作った茶碗蒸し食べたいな」と返信する。

 

母の作る茶碗蒸しにはかまぼこ、三つ葉、しいたけ、栗が入っていて、だしがしみたしいたけが美味しく、三つ葉の良い香りがして、帰省のたびに作ってもらうわたしの好物だ。

 

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娘の雛人形

 

さて、今年の雛祭りは夫の両親がお祝いするから休日に家においでと誘ってくれた。娘にサーティワンのアイスケーキを買ってくれるという。ありがたい。

こちらはふるさと納税の返礼品である、フランス鴨焼肉&鍋セットを持参する。娘はこのスープにそうめんを入れて食べると言って譲らないので、締めはそうめんにした。

 

夫の実家では、雛飾りをしつらえない。義姉のために7段の雛飾りがあったというが、祖母が他界してからは飾られてないという。

鴨鍋とサーティワンのアイスケーキを食べながら、雛人形を眺めつつ雛祭りのお祝いをする、というのはいいものだったなあと思い返す。

 

雛人形は飾るのにも仕舞うのにも手間がかかる。小物が多いし、繊細な作りの人形を箱にそっと仕舞うのは緊張する。それでも両親が毎年律義に飾り続けるのは、飾る側に「今年も娘(や孫)の成長を見られて良かった。来年も見ていたい」という思いがあるからではないかと思う。

 

今年、雛祭り当日は両親とオンライン会議システムを使ってお祝いすることにした。オンライン帰省をしてからというもの、何かにつけてオンラインで繋がっている。娘も両親も嬉しそう。こうすれば両親が二人きりでなく、みんなで食卓を囲める。また来年、雛飾りを眺めながらお祝いができるといいねと言い合って、「会議を退室」した。

 

 

今週のお題「雛祭り」