なる楽生活

なるべく楽に、なるべく楽しく。日々の暮らしの雑記。

池上本門寺でお花見(2021年春)

曇り空の週末、池上本門寺に桜を見に行ってきた。

 

 

加藤清正公が寄進したという此経難持坂なる石でできた段差の大きな階段を上るので、幼児や高齢者はなかなか難儀だろう。娘も時々ふらつきながら歩いていた。

 

敷地が広そうで、そこまで混雑していないのではと見込み出かけたが、その読みが当たりのんびり花見ができた。

と言っても、屋台などは一切なく、レジャーシートを広げている人もおらず、純粋に桜の花を眺めるだけ。でも、静かに桜を見られてとても良かった。

 

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通路は一方通行

 

風が強かったので、満開の桜がぶわぶわと舞い散り、道に落ちている花びらが舞い上がり、咲き誇る桜を見るのとはまた違う、少し「死」を身近に感じるような花見だった。墓地のそばで見たからというのもあるかもしれない。

 

力道山墓所はあちらです」と看板があり、そこを訪れる人も多かった。力道山って誰? お相撲さん? と娘に訊かれ、答えようとすると通りがかった初老の男性が「プロレスラーだよ。すっごく強かったんだよお」と教えてくれた。しかし、娘はプロレスラーがどういう職業か知らないので、腑に落ちた顔ではなかった。後でプロレスラーってなに、と訊いてきたので、初対面の人には遠慮して質問しないんだなと思った。

 

帰りに「久寿餅」の看板を掲げるお店の前を通る。これは何餅なのだろう? と思えば、「くず餅」だった。

黒蜜ときな粉をかけて食べるもちもちした食べ物(わらび餅、葛餅、信玄餅など)が大好物の娘にねだられ、2~3人分の箱を一つ購入した。

 

 

帰宅して開けてみると、船橋屋などのくず餅と同じ、乳白色で固いタイプのくず餅だった。調べると、この関東のくず餅は、小麦を乳酸菌で発酵させた小麦でんぷんが材料らしく、葛粉は使われていない。

 

わたしは葛粉で作ったくず餅に親しんできて、それが好きなので、こっちのくず餅だったか、と少し残念だった。でも、娘がおいしそうに食べる姿を見て、買って良かったなと思った。

 

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池田屋の久寿餅

 

黒蜜がきな粉の上をつるつる滑るのを見て、「ねえ、見て? 黒蜜がきょろきょろしてる」と言った娘の表現力が豊かだなと感心した。娘は誰もが知っている言葉で、独特の表現をする。

 

帰りがけに雨に降られてしまったが、いいお花見ができた。