なる楽生活

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「親と子どもの感情BOOK」 厄介な感情との付き合い方

最近読んだ本。

 

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親と子どもの感情BOOK 感情ときちんと向き合う子どもが育つ

子どもに、「人には喜怒哀楽(感情)がある」と認識させることから始める。自分の感情を認識し、また、他人にも自分と同じように感情があることを理解すること。恐怖・不安・怒りなどの強い感情を抱いたときにはそれを抑え、その上で問題を解決する。このように子どもを導くにはどうしたら良いか、というガイドブックだった。

 

子どもの心が乱れているときに親ができることとして、①なぐさめる ②選択肢を示す ③子ども自身に選択肢を考えさせる ④サポートする と、子どもの発達段階に合わせて親の役割が変化するとあり、最終的に子どもが一人で自分の感情に対処することを目指す。

 

自分の気持ちを静めるための方法を知ることも重要で、人それぞれ、押し寄せる感情を静めたり、気持ちを切り替えるためにしていることがある。深呼吸、体を動かす、入浴、飲食、歌う、話を聞いてもらうとか。いったん感情を静めて、冷静に物事をとらえることの重要性が説かれている。感情と事実(問題)を切り離さないとうまくいかない。

 

感情と事実を切り離す、というのは普段から気を付けていることなので、娘にも「お風呂に入ると気持ちがすっきりするね」と声をかけたり、保育園で嫌なことがあったと言う時には、娘の話を聞いてから、感情を整理して、落ち着くために何をしたいか聞くとか、娘が思いつかなければこちらから提案するとか、してみたい。

 

 

わたしが知りたかったのは、「好き・嫌い」という感情とどう付き合うかだったのだが、それについてはほとんど触れられていない。わたしは喜怒哀楽よりも、好き嫌い(特に「嫌い」)の感情のほうがよりいっそう付き合うのが難しいと感じている。ヒントになることが見つかるかなと期待していたのだが、この本はそういう目的で書かれたものではないようだった。

 

この本を読んでみようと思ったきっかけとなる出来事がある。

 

娘と「プルーンってレーズンなんでしょ?」、「プルーンとレーズンは違うものだよ。プルーンは(西洋)すももだけど、レーズンはぶどう(を乾燥したもの)でしょ」などと話しているところに知人がやってきた。

「違う違う、プルーンはでかいぶどうだよ! (娘)ちゃんママはなんにも知らないんだね! プルーンはぶどうだよ!(大事なことなので二回言います、というやつか?)」と断言。

 

こういう時、わたしは「アハハ! プルーンってぶどうなんだ~。知らなかったなあ。◯◯さんは物知りだね!」と切り返すことができず、往年の田代氏のように「なんだキミは?」と言いたくなる。

 

嫌だな、と感じたポイントはいくつかあって、①親しくもないのに突然親子の会話に割り込む ②事実ではないことを言う ③仮に「プルーンは(西洋)すもも」が間違っていたとしても、それだけで「(娘)ちゃんママは何も知らない」と娘に言う ことなのだが、これって多分、わたしがその知人を嫌いなんだろうな。モヤモヤ。

 

気が晴れないので、夫に「今日◯◯さんがこんなこと言うからモヤモヤしてるんだけど、これってわたしが◯◯さんのこと嫌いなんだよね」と愚痴ると、「『ググれカス』って言ってやればよかったじゃん」と言うので笑ってしまった。そして、笑ったら気が晴れた。

 

感情と付き合うのは難しい。

解決すべき問題があり、それによってある感情が湧く、というのではないケースが多々ある。「感情BOOK」では、「気にしないほうがいいよ」などの、感情から目を背けるような声かけは推奨されていない。むしろ、そういう感情にもしっかり向き合うことが勧められている。

気持ちを落ち着かせるための手段をいくつか持っておくのも当然有効だと思うが、気持ちがダウンしているときに、近くに不満や怒りや悲しみを吐露する相手がいてくれると知っているだけで、だいぶ気が楽になるなと思う。

こうなるともう、感情ではなく人付き合いの話になってしまうか…

 

それにしても「プルーンはでかいぶどうだよ!」って…

中井貴一さんが気の毒になる。