驚きのあまりムレスナさんが憑依 「鬼殺隊見聞録・弐」 感想
義妹がムレスナティーと送ってくれた「鬼殺隊見聞録・弐」を読んだ。
表紙のみんながニコニコでかわいい。だってまだ15歳くらいなんだもんね。
娘に見つかると「読んでー!」と言われて音読させられる羽目になるので、朝5時前に起きてムレスナティーを飲みながら静かに読んだ。
愈史郎が珠代さんに「来世で夫婦になってください」と言ったら、珠代さんは静かに頷いたというエピソードが素敵だった。良かったね、愈史郎。今すぐどうにかしたいというのではなく、珠代さんが好きだからこそ、自分の気持ちを抑えて来世を願うってなかなかできることではない。愈史郎、いい。
「柱相関言行録」で、柱たちがお互いをどう思っているか、というので笑った。
実弥と伊黒は仲良しなんだー。禰豆子ボックスに実弥が血をだらだら垂らしておびき出そうとしていた時、気の上から伊黒が「日の当たらないところでやれ」みないな、的確なアドバイスしてたし、うわー、炭治郎、厄介な先輩が二人出てきたねえ、しかも炭治郎だけじゃなく、義勇も敵視してるし、くわばらくわばら… と思っていたのだ。
でも好きな女性のタイプは違うんだね。実弥はどんな子が好きなんだ。蜜璃ちゃんのことを阿保そうだと言うけど、実弥だってそんなに賢そうな見た目ではないよ?(断っておくと実弥は嫌いではない。実弥・玄弥の兄弟愛は、珠代さん・愈史郎の関係と同じくらい好きだ。)
岩ー! どうして岩が柱たちの恋愛事情に詳しいのだ。見えなくても他の子がどきどきもじもじしている気配で分かってしまうのか?
岩は年下の子たちの恋愛模様を見ているのが楽しいんだよね。わかる。若いっていいな、かわいいなって思うよね。急に岩に親近感を持ち始めてしまった。
岩はさておき、さりげなく現代編(最終話)のキャラクター説明に「義勇の子孫」「実弥の子孫」と書いてあるので刮目。え? 子孫? あの二人、子孫残したの? 子孫って何だっけ? わけわかんなくなってきちゃった。
んん~~~、そっかー、鬼殺隊は役目を終えたし、本当ォ~に普通の青年として生きられたんだねェッ! いやいや良かったよ。柱やってた頃、義勇は拙者不幸でござるって顔の置物で、実弥は怒りっぽくて恥ずかしがり屋さんなガキだったでしょ? 最終巻読んで以来、二人には幸せになってほしいって願ってたの。ざるそばとかおばぎとか、好きなだけ食べてね。ンでも、まさか子孫残しちゃったなんてねェッ! ドビィ~ン! と、ムレスナさんが憑依してしまった。
玉壺とかいう、わたしにとっては一番気色悪くて一番どうでもいい上弦の鬼に、人間だったころの名前や、鬼になるまでの経緯までも設定されていたことに驚いた。玉壺さえもこのように細かく設定があるのだから、他の主要キャラクターの性格とか生い立ちなども、猗窩座風に言えば至高の域まで練り上げられたものだったのだなあと思う。ストーリーの面白さも漫画の大切な要素だが、人気が出るかどうかはキャラクターがどれだけ愛されるかにかかっている気がする。どのキャラクターも魅力的だから、ここまで幅広い年齢層に支持されて、大人気漫画・アニメになったのだろう。アニメ第二期が今年始まるというし、楽しみだなあ。