なる楽生活

なるべく楽に、なるべく楽しく。日々の暮らしの雑記。

嘆きこそしないが、家事は大変だ

家事が大変か、そうではないか。

それは人による、としか返事のしようがない話が、定期的に話題になる。

 

ドクダミ淑子さんのブログ、このひとつを皮切りに「こちらもどうぞ」につられて芋づる式に読んで、読者登録までしてしまった。読みやすく、自由帳なだけあっていろいろなことが書いてあって楽しい。ハイレベルゴミ捨ての話もおもしろかった。

 

www.dokudamiyoshiko.com

 

ここで話題になっている「家事が大変だ」という主張の根底にあるのは、家事そのものの煩雑さや負担ではなく、損得勘定や、自分の時間や体力を本望ではない部分(=家事)に充てているという自己犠牲感から生じる負のストレスを、より一層感じているのはわたしだ、ということではないかと思う。 損得勘定を持ち込まず、信頼関係を築きたくて家族になったことを忘れ、「わたしばっかり」と主張ばかりするのはむなしくなりそうだ。

 

それを踏まえると、ドクダミ淑子さんが「家事は大変ではない」とおっしゃるのは、おそらく、パートナーとの関係が良好で、さらにお二人とも生活環境を整えることに時間を割くのは当然と思っているからで、お子さんがいるかいないかはそんなに関係がないように思う。

 

紹介されていた対談シリーズも読んだ。

はあちゅうさんの承認欲求の強さには、かわいいなと笑いつつも呆れてしまった。はあちゅうさんは何が何でも自分がしたことをしみけんさんに認めてもらって、何かしらの報酬(まさかお駄賃が欲しいのではないだろうから、おそらく、はあちゅうすごい! やってくれたの! 感謝! 女神! そんなはあちゅうが好き! お礼に優しくするね、という気持ち?)を受け取りたいのだね、と思った。

これって、こどもが「まま見て見て! すごい?」と一日10回くらい聞いてくるようなものではないだろうか。

わたしの場合、それにこたえる面倒くささは、我が子の愛らしさをもってしてようやく相殺できる。もし同じようなことを大の大人にされたら、気持ちのこもらない「すごいねー」を発するのが精いっぱいだろう。

はあちゅうさんもしみけんさんのことを相当好きそうだが、きちんとその要求にこたえているしみけんさんも、はあちゅうさんをすごく好きなんだな。

そんなしみけんさんにも頑固なところがあるようだ。とりあえず、自分の注文したもので宅配ボックスを埋めるのはやめてあげたらいいのに。

誰かが迷惑していてやめてほしいと言っていることを変える努力は、どんな人でも必要じゃないかな。「僕はこういう人なの」という主張からは、人は距離を取りがちだ。

 

お二人のケンカで可笑しかったのが、しみけんさんが「僕はこれをやってるよ」と言っても「わたしはその100倍やってるよ!」と言わんばかりに噛みつくはあちゅうさんだ。かなりお疲れなのだろう。お忙しい育児と仕事の合間を縫って、お風呂にゆっくりつかっておいしいものを食べ、自然に気持ちよく目が覚めるまでぐーぐー眠ってほしい。だいぶ元気になると思う。

 

人のことばかりではなく、わたしはどうなのか書こう。

毎日ではないが、家事が大変だと思うことはやはりある。

それは、精神的にも体力的にも疲れていて、娘となんとかご飯を食べてお風呂にも入ったけど、もう眠くて眠くて、床に散らばったおもちゃを片付けるのはできません、という時。

夫がいたら頼れるが、娘と二人の時はあきらめて寝る。

 

翌朝、わたしたちが家を空けている間にルンバが走れるように、とりあえず必死に床だけはものがない状態にする。ソファやテーブルの上は滅茶苦茶だ。でもこれが精いっぱい。シルバニアファミリーのコップ(わたしの爪より小さな透明な円柱)も見落とさないように、床に這いつくばって確認する。ソファの下に目を凝らす。これを時間に追われている朝にやるのが、なかなか大変なのだ。同時に「おーい、保育園行くよー」と娘に声を掛けて、娘が出かける支度をすることをふんわり祈る。期待に反して娘がタブレットに夢中の時は、彼女のリュックや上着などを持って外出を促す。

 

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基本二人暮らし

 

わたしの場合、夫が単身赴任中で基本的に家にいないので、一人ですべての家事をする日常が当たり前になって、「わたしばっかりやっている」というストレスがないのかもしれない。

でも、ワンオペって大変な時は仕事なんかよりずっと大変で、おまけに孤独を感じる。「わたしばっかり」というストレスの代わりに、「なんとか乗り切った…」という妙な達成感を感じつつも、忙しさを言い訳に娘にきつく言ってしまったことなどを思い出して泣きそうになってしまうことがまれにあるので、家族そろって生活している人が羨ましい。

 

いっぽう、家事に含まれる作業そのものは、ほとんど苦にならない。これは個人の向き・不向きや、好き嫌いなので、わたしはたぶん得意で好きなことをストレスなくやっているだけだ。

その中でわたしが大変だと思う家事は、窓の桟の掃除。きれいになった達成感を、面倒くささが上回ったためしがない。溝が多くて隅なんてとくに掃除が面倒くさいし、せっかくきれいにしても桟はすぐ汚れるし、大変というか嫌いだ。砂も花粉もなるべく飛んでこないでほしい。

誰か、掃除の楽な窓を作ってください。あの形状、なんとかなりませんか。

 

今のわたしは、家事は大変だと思う。

大変だけど、頑張る価値はある。

家の中が整うことが家族みんなの快適にもつながるし、自分自身の精神も良い状態に保たれる。ぐちゃぐちゃに散らかっていたり、ひどく汚れたところにいるとなんだかやる気がでないのだ。わたしと家族が気持ちよく生活して、気持ちよく仕事や保育園に出かけ、休日も楽しめるように、なるべく気楽に、手抜きと念入りを繰り返しつつ家事と付き合っていきたい。