なる楽生活

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「正解」がないことを考え続ける プレジデントファミリー2021春号を読んで考えたこと

スーパーの雑誌棚でプレジデントファミリー2021春号を購入。この雑誌を買ったのは初めて。

 

 

表紙をめくると、次のような言葉があった。

 

一番危険なのが、

「あなたのためを思って」

「将来のためにちゃんとしなさい」

「大人になってから苦労するよ」などという𠮟り方。

こう言われたら、弱者の側である子供は

黙って従うしかありません。

 

わたしも一応、娘にとっていい親になりたいと思っていて、そう思えば思うほど、自分が苦手な分野(例えばさんすう)に関して「大人になってから大変だよ」と言ってしまいがちだ。

 

そう言われた娘の反応は「ふーん」と、聞いているんだか聞いてないんだかというものだったが、真に受けてくれなくて良かった。今度からは言わないように気を付けよう。娘の将来をわたしの価値観で左右するのはわたしが望むことではないなと気が付いた。

娘には、自分で考えて、自分が望む未来になるようにしてほしい。

 

1ページ目に今のわたしに響く言葉が書いてあったので購入したわけだが、一通り読み、娘には正解のない問いを考え続ける力があり、それはなかなかいいことなのではないかと思った。

 

娘は日常的に「どうして〇〇なんだろう?」と疑問を抱いていて、問われたわたしはうーん、どうしてって言われてもね… と言い淀むことが多い。娘ちゃんはどう思う? と問いかけ返すことも多く、娘には申し訳ないのだが、数時間後、あるいは数日後に「この前の〇〇なんだけどさ、もしかしてXXなんじゃない?」と娘から思いがけない言葉を聞くことができて、驚いたり納得したり、考えさせられたりする。

 

受験勉強は正解を求めて勉強する割合が多くを占める(少なくともわたしが経験した大昔の高校・大学受験ではそうだった)。わたしは「正解」にたどり着くのはそんなに難しいとは思わない。特に高校・大学受験は試験範囲が限定的なので、問題集をやりこめば面白いほど点数が伸びた。そして、ほとんどのことは教科書を読めば理解できたので、授業が退屈で、ああ、別のことがしたいなと思い続けていた。

 

そして今、娘から正解のない問いをいくつも投げかけられて、自分の知識を総動員してもわからないことの多さに驚いている。例えばミャンマー情勢の報道を見て、娘は何度も言った。「どうして大人たちがけんかしているの? どうしたらけんかやめるの? どうして誰も止めないの?」本当に、どうしてなんだろう、どうしたらいいんだろうと思うことばかりだ。

 

わたしは、日頃娘が取り組んでいるワークも意味があると思うが、こういう娘の「どうしてなんだろう」「どうしたらいいんだろう」にずっと付き合って、一緒に考え続けたい。大人になってもわからないことはたくさんあるし、間違えたり失敗することもある、でもそういうものなんだよ、と伝え続けたい。そして、大人も子どもも完璧じゃないのだから、わたしたち親が間違っていると思ったら教えてほしいし、娘が知っていることもどんどん伝えてくれたら嬉しいと、娘に伝え続けたい。

 

きっと、こういうことは普段からぼんやり感じていたのだと思うが、今回この雑誌を読み、色々な人の言葉に触れて、ぼんやりしていた思考がはっきりと細部まで見えてきたのかなと思う。